自分を知ることが大切な理由|それは人生の指針が見えてくるから

オーくん

毎日、仕事と家の往復で、たまに同僚と飲みに行く。
そんなに不満ではないけど、何となく物足りなくてモヤモヤするな~
自分が本当は何がしたいのか?どんな生き方をしたいのか最近ふと考えがち。
「自分を知るのは大切」とは言うけど具体的に何をすればいいんだろう?

今回はこんな感じで、自分探しをしている人向けにお話しします。

自分を知ることが大切と言われる理由や、自分を知るためにどうすればいいのかって、わからない人のお役に立つかもしれません。

私も、「自分が何がしたいのか?」「これから自分はどこへ向かって歩めばいいのか?」と人生の迷子になったことがありました。

そんな時にやってみたのが「自分を知る」ことでした。

今は自分がどんな人間かある程度説明できますし、自分の取り扱いがわかってきたので、進みたい方向も随分と明確になってきています。

そこで、この記事ではこんな疑問に答えていきます。

  • 何をしたいのかわからない
  • 自分の強みや弱みがわからない
  • 自分の幸せって何なのか
  • 自分はどんな性格なのかイマイチよくわかってない

こんなことがわかると、今後の自分が取るべき行動や、進むべき方向性が見えてくると思うので、人生に対する楽しみが生まれるかと。

具体的な行動についても解説していきますので参考にしてみてください。

自分を知ると何がいいのか?【哲学的な話】

たぶん、「自分を知るってことがどういうことか?」「何が得られるの?」っていう、そもそも「自分を知る」ことがよくわからないことも多いと思います。

私なりに一言で言えば、「自分のトリセツができる」ってことだと、考えてます。

その理由についてお話していきますね。

何がしたくて、何をしたくないのか、がわかる

皆さん、何となく「これをしたい」「これはやりたくない」って感じることが日々あると思います。

でも、何となく感じていることって、実はもっと本質的な原因が潜んでいるんじゃないでしょうか。

例えば、「会社に行きたくない」と漠然と感じていても、その原因がどこにあるのかまでは、自分でもよくわかっていないことありませんか?

根本的には以下のような話もあるかと

仕事が嫌だと感じている人:

仕事が嫌で行きたくない。
でもよく考えると、仕事内容は自分が大好きなことで特に不満はないな。
じゃあ自分は何が嫌なのか?
よくよく考えてみると、本当に嫌だと思っていたのは職場での人間関係に疲れることだな。

あんまり良い例えじゃないかもしれませんが、この場合の本質的な原因は、「人付き合いが苦手」ということが根本にあるかもしれませんよね。

この場合は、今の仕事はやりたいことで、仕事でのややこしい人間関係は嫌いなこと、だとわかります。

仕事で言えば他にも、通勤電車、上司や同僚、給料が低いから、閉鎖的な職場、など、考えられる要因はたくさんあります。

漠然と感じていることを、具体的に何がやりたくて、何がやりたくないことなのかを深堀りして文章化しておけば、何か選択が必要な時に、想定できるやりたいこと、避けたいこと、が予測できる訳です。

思考や行動に一貫性が出てくる

若いうちはとにかく行動して何でもやってみることが大事だと思います。

“とにかく行動”で動いている時は、まだ自分にとって何が最適解かわかっていないので、人の意見に流されたり、行動に一貫性がなかったりするかもしれません。

例えば、コロコロと色んな業種で転職を重ねる場合でしょうか?
中には戦略的に転職を重ねる人もいますが、最初は何が向いているかわからないから、色々試してみる、といったことも多いでしょう。

でも、ある程度経験が溜まってくると、おおよそ自分の性格や特性がわかってくると思います。

こうして自分がわかってくると、思考や行動に一貫性が出てくるので、人の意見に振り回されにくかったり、向かう方向性がある程度見えてくるかと思いますよ。

自分の幸せは何か?が見えてくる【幸せの定義はみんな違う】

ここでお伝えしたいのは「自分の幸せの基準を知っておけば、他人の言葉に振り回されない」という話です。

多くの方は、表面的にはお金が欲しいとか、車が欲しい、彼女が欲しい、など直感的に感じる欲求があると思います。

でも、よく考えていると本当は必要のない、モノや人ってあるものです。

たぶんメンヘラっぽいですが、私はこんな経験がありました。

若い頃は、人脈や遊び仲間が欲しかったので、色んなコミュニティに顔を出しては、人との繋がりを欲していました。

正確には、漠然と寂しさのようなものを感じていて、「たくさんの友人がいれば楽しいはず」と考えていました。

でもよく考えると、当時、自分が人生をかけて取り組みたかった仕事がうまくいかず、全くその仕事が向いていないことがわかったことが、不安の最大要因だったんですよね。

つまり、目指す目標を失い、人生の路頭に迷っていたということ。

そこから、実現可能そうで、自分が心から楽しいと思う人生の目標や方向性を考えはじめて、取り組むように。

すると、徐々にやりたいことが見え始め、生活にルーティンが生まれて心が安定するようになりました。

当時の私は結構病んでいて、多くの人との交流が欲しいと思ってました。

でも、実は私の幸せは、人と関わることではなかったんですよね。

amatochan
正直な所、今でも悩むこともありますが、目の前の「情熱をもって取り組みたいこと」は明確になっているので、試行錯誤もどこか楽しんでいる所がありますよ。

話を戻すと、自分の幸せが何かがわかると必要なモノや人がわかってくるという話で、この幸せの基準ってみんな違うと思います。

例えば、こんな違いでしょうか。

  • 年収が一億ないと不満な人がいれば、年収400万あれば幸せな人もいる
  • 田舎暮らしでのんびり生活したい人もいれば、毎日仕事でバリバリ活躍したい人もいる
  • 人づきあいが苦手で引きこもりたい人もいれば、毎日たくさんの人と交流をもちたい人もいる

別段、自分の望んでいるものや欲しいものを、無理に我慢する必要はないと思いますが、本当に自分が望んでいるものを知っておくと良いかと。

実現した後も「なんか違う」「幸せじゃない」といった方向性の間違いの確率は減らせるんじゃないかと思いますよ。

あと、成功した人からのアドバイスで「億稼ぐべき」とか「コミュニケーション力を磨こう」といった言葉もあるかもしれませんが、これはケースバイケースじゃないでしょうか?

先に話したように、心の奥では「田舎でのんびり」や「人づきあいが苦手」と感じている人がここを目指しちゃうと、自ら苦しい道へ突き進むことになるかもしれませんからね。

努力の方向性ってわかってないと、的はずれなことをしがちです。
この努力の方法については、こちらの記事で詳しく書いてますので参考にして頂けたらと思います。

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こうして自分がわかっていけば、本当に必要なモノ・コトがわかるようになってくるんじゃないでしょうか。

自分の思考・行動パターンがわかる

人って意識して考えていることは、だいたい覚えているかもしれませんが、実は圧倒的に無意識で考えていることの方が多かったりします。

心理学的には、それぞれの思考はこう表されます。

顕在意識:自分で意識して考えていること
潜在意識:自分でも自覚がない無意識に考えていること

一説には、人は一日あたり6000回ぐらい思考しているとも言われていて、そのおよそ9割が潜在意識だそう。
つまり、ほとんどが無意識に脳が考えていると言われています。

すいません、この回数は諸説あるのではっきりしないですが、言いたいことは、そのぐらい人は無意識に考えてることが多いということです。

しかも、潜在意識で考えた行動って無意識なので、一日の9割は無意識に行動しているってことになります。

例えば、毎朝起きてからのルーティンや、通勤経路を無意識でも歩けるってことも潜在意識が日常のタスクとして自動的に処理している訳ですね。

この無意識には、その人の思考や行動パターンに反映されるで、そこから起こる出来事も、ある程度パターン化されている可能性があるでしょう。

ちょっとイメージしづらいでしょうか?
たとえばこんな感じです。

人との会話が好きじゃない人:

話しかけられても、一言二言話すだけで、話を切り上げることが多い。
なので、人から話しかけられることが少なくなった。

この例えは、人と話すのが好きじゃない人が、良い悪いってことではありませんよ。

言いたいのは、無意識の行動が結果を生んでいる。
因果関係があるって話です。

この記事を読んでいる方は、何かしら現状を良くしたいと考えているでしょうから、自分の無意識の思考や行動パターンを知り、そこに変化を起こすことで、今までとは違った結果や景色が見えるようになるかもしれません。

自分の強みや弱みがわかる

これは言うまでもないかもしれませんが、仕事やプライベートなど様々な経験の中で自分を観察すると、自分の得意なことや苦手なことなんかが見えてきます。

そうすれば、進む方向の選択を迫られた時や、何かに取り組んでいる時など自分が優位にことを運べる選択ができたり、あるいは、苦手なことをうまく回避できることもあるかもしれません。

好きや得意を活かす話については、こちらの記事も参考にしてみてはいかがでしょうか。

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自分の人生のテーマが見えてくる

自分は何がしたいのか?何をしている時に楽しいと思えるのか?

自分が本当に望むものがわかってくると、人生で大切にしたいテーマが見えてくると思います。

すいません、人生のテーマというと大きすぎるかもですが、人生において「大切にしたいポリシーや目標みたいなものが見えてくる」といった方が自然かもしれません。

そうすると、日常に張り合いが生まれて、人生に楽しみを見出しやすくなるんじゃないかと。

「興味ないよ」と言われそうですが、私にはこんな人生のテーマがあります。

素で生きること

生きてると、理不尽やなことや、自分が本当はやりたくないことでも受け入れなければならない場面があります。

そうして自分にウソをつくことが本当にイヤなので、自分が自然体で人生を楽しめる状況をつくるというテーマがあります。

ちょっと、余談でした。

人生が楽しくなる

自分を深く知ることで「自分のトリセツ」ができてきて、人生のコントロール感覚や安定感を感じられるようになると思います。

つまり「自分の性格はこうで、〇〇な時はこんなことを考える。〇〇の時はこう判断すれば自分の強みが活かせる。」みたいにどんな状況でも自分なりの対処法が見つかるようになる、といった具合です。

自分が熱中できることや、目標なども見えてきて、人生に楽しみを感じやすくなるのではないでしょうか。

自分を知るための具体的な方法

「自分を知るのが大切」と言われても、実際に行動をはじめようとしても何からすればいいのか皆目見当もつきませんよね。

自分はそんな状態からだったので、とても時間がかかりました。

そこでいくつか、自分のことがわかってくる方法についてご紹介しておきたと思います。

経験量を増やす

まず、経験量を増やさないと何もはじまりません。

というのも例えば、やったこともない資格を取得しようと思っても、どのくらい難しいか、どのくらい時間がかかるかはイメージできないですよね。

一般論としてのレベルはわかったとしても、自分にとってのリアルに感じる難易度はわかりません。

なのでまずは、自分を知るための材料集めから、つまり行動が必要だと思うのです。

例えばこんな行動が良いのではと考えます。

  • 仕事や趣味、留学、副業など、やってみたいと思っていること
  • 人との交流を増やしてみる
  • 仕事で積極的に発言してみる
  • イベントを主催してみる

これはあくまで一例ですが、こういった経験をすれば、「〇〇は楽しい」「〇〇は辛い」「〇〇は苦手」「この人といると楽しい」「〇〇の時、あまりやる気が出なかった」など、その時に感じることが色々あると思います。

そいういった経験から、自分の考え方や、好き、嫌い、などが見えてくるので、次に何をすれば良いかの参考になります。

ひとつ注意すべきは

ただ経験を重ねても身にならないこともある

ということ。
大事なのはこれです。

経験を重ねながら、その経験を振り返り、次へ活かすこと

そう、PDCAですね。
これを繰り返せば、徐々に自分の理想が見えてくるのではないでしょうか。

日記をつける

とても古典的なやり方ですが、日記をつけるのも効果的です。

私はメモ魔と呼べる程、日常的にメモを取っていて大切な習慣にしています。

後日、メモの重要性については記事にしようと思っているですが、日記にもメモと同じような効果があると考えています。

先にご紹介したように、日々の出来事やそれに対して自分がどう感じたか、など些細な心の動きなども日記に記しておくことで、後々、自分の思考のクセや考え方を振り返る際にとても役に立ちます。

こういった、些細すぎる心の変化はすぐに忘れてしまうので、日記に残しておくことは経験や体験の財産になります。

過去を振り返る

時々、過去を振り返ってみると、今とは違う自分がいることに気づくことがあるかもしれません。

その時の出来事や感情、自分が何を考えていたかなど、共通点や心の変化から、自分について深く理解できるキッカケになるんじゃないでしょうか。

個人的には、当時のことを思い出せる写真や日記などを見ながら考えてみると、より鮮明に思い出しやすくなると思いますよ。

過去を振り返りながらこんな切り口で自分に問いかけてみると、より踏み込んだ自分の深層心理が見えてきます。

  • 大切にしていたもの、大切と感じなかったことは?
  • 楽しい、嬉しい、と感じたことは?
  • 苦しかった、辛かったことは?
  • 人といてどんな気持ちだった?
  • 昔の夢は?
  • 長い間続けてこれたことは?
  • 心が落ち着く、落ち着かない時はどんな状況だった?
  • どんな人に憧れていた?

こういった問いをすることで、こんな自分がわかってくるかと。

  • 自分が大事にしているモノ、コト
  • 自分が心から楽しいと思えること
  • 避けるべき辛い状況
  • 喜びをたくさん感じられる環境や場所
  • 実現したいと強く思っている夢や目標
  • 人間関係における考え方の傾向
  • 自分が続けやすいこと
  • 得意、不得意
  • 自分が心地よいと感じる環境や場所
  • 何に興味があるのか

他にも問いかけの切り口は無限にあると思います。
ぜひ、自分の心の奥にある考えを引き出せそうな質問を考えてみてくださいね。

そうすることで、自分の本質的な部分を発見できるかもしれません。

内なる自分と会話する

冒頭お話した通り、人はほとんどの思考が潜在意識の中で行われています。

もっとわかりやすく言うと、日常のどんな場面でも、心の中で「ボソボソ」と呟いている自分がいるはずです。

そんな心の声からはウソ偽りない自分が現れますので、注意して”もう一人の自分の声”を聞いてみましょう。

たとえばこんな場面でも、心の中では自分が何か話しているでしょう。

  1. 人気のラーメン屋に並びながら、「あと何分くらいかかるかな」「こってりラーメンだし、今日はランニングでもするかな」
  2. 人と話している時、「この人と話してると楽しい」「なんでこんなに面白いネタもってるんだろう」
  3. 仕事をしながら、「最近仕事が忙しすぎる」「旅行に行ってアクティビティとかしたい」

こういった心の声から、以下のような、自分の特徴がわかってくるかもしれませんね。

  1. ラーメンを食べた後にランニングしようかと考えるのは、かなり健康に気を遣っている証拠。
  2. 人の話から「話のネタの出どころ」を考えるのは、自分も、トーク力を身につけたいと考えているからかも。
  3. 何がしたいかと考えて、旅行って考えるってことは、自分はアウトドア派かな?
    だって、仕事で疲れてるなら、ゲームや寝るって選択肢もある訳だし。
    あと温泉とかじゃなく、アクティビティってことは体を動かすことが自分にとってのストレス発散なんだろうな。

こんな具合に日常生活で、自分の内なる声に耳を傾けていると、普段では気づかない、自分の考え方や大切にしていることなどが見えてくるんじゃないでしょうか。

まとめ:自分を知ると”自分トリセツ”ができます

“自分トリセツ”ができてくると、人生単位で役立ちます。

人生には思わぬハプニングや、進む方向がどちらかの選択を迫られる時など、色々あるもんです。

でも、ある程度自分のことをわかっていれば、判断の軸みたいなものができてくるので、当たりをつけられます。

まぁ、間違えを完全に無くすことはできませんが、的に当たる確率は上がることは間違いないでしょう。

「自分を知る」人生を楽しんだり、指針を見つける、一つの手段かと思いますよ。

今回は以上です。

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