何かADHDの特性を補ってくれるようなツールがあればいいのにな。
今回はこんな悩みにお答えしていきます。
本記事の内容
- ADHDでも仕事がはかどる便利なパソコンアプリ5選
- ADHDのどんな特性に効果的なのか
- デジタル技術はADHDの救世主です
この記事を書いている私は、ADHDを診断されている当事者です。
デスクワーク歴10年くらいになりますが、最近は効率やポカヨケを助けてくれるツールを使うことで、随分と仕事の効率が上がりました。
昨今は便利なツールやアプリなんかがたくさん出てきて良い時代になりましたね。
というのも、以前こんなツイートをしました。
コロナは実は、ADHDな人にとって実は追い風になるとも感じる
企業の効率化や自動化が進み、アナログな確認作業や仕組み化する動きが加速してますよね😌
ADHDにとって、デジタル技術を活用するのはかなりの強みになるのでは?
— amatochan@ADHDと向き合うブロガー (@ponama122) November 17, 2020
ツイートの通り、デジタル化が進めば、ADHDがやりがちな忘れもの、確認モレ、集中力の管理など、AIが自動で処理してくれる可能性もあるんじゃないでしょうか?
つまり、デジタル化の波は確実にADHDの人にとっては追い風となるはず。
というわけで、今回はADHDの方の仕事に活きるアプリを画像付きでご紹介していきます。
ご紹介するアプリは全て無料で使えるので、知らなきゃ損ですし、使わない手はありませんよ。
ADHDでも仕事がはかどる便利なパソコンアプリ5選
最近では数え切れないほどの便利なアプリやツールが溢れています。
私も最初は、何がどう良いのかわからなかったので、とりあえず色々使ってみて、その使いやすさを試してきました。
そんな中から、「これはかなり仕事の役にたってるな」と感じるパソコンアプリを厳選してご紹介していきます。
1.OneNote
たぶんご存知の方も多いと思いますが、Microsoftのソフトですね。
職場のパソコンはWindowsを使ってる方も多いと思うので、大抵はデフォルトで入っているんじゃないでしょうか?
OneNoteの優れているのはこんなところ。
- ツリーが見やすい
- 色んな使い方ができる
- これひとつで全てのメモが完結
ツリーが見やすい
OneNoteは、PCの中のフォルダと同じように階層が分かれていて、階層が一覧で表示されているので、かなりわかりやすい。
構成としては、セクション>ページ>各メモ帳、といった感じです。
普段からPCを使っているなら、フォルダ体型の概念は体に沁みついているかと思うので、すぐに「あぁそういうことね」とわかるはず。
思考を無駄に使う必要が無いので、とても使いやすいですよ。
直感操作
OneNoteは、メモのノート欄への書き込みの自由度が高く、直感操作が出来るのも良い所です。
メモ欄のエリアのどこにでもカーソルを置いて、文字を書いていくことができて、EXCELやWORDのように、文字の装飾や、ファイルの添付、表の作成もできます。
文字を入力したら、自動的にBOXが作成されて、ドラッグすれば自由に配置を変えたり、ペイントのように、フリーハンドで線を引けたりもします。
これひとつで全てのメモが完結
OneNoteがADHDの人に向いている、最大のメリットと言えるのが
ということ。
他にも色んなTODOアプリやタスク管理アプリなどありますが、それぞれ用途に絞った機能にしてあるため、他の用途には使えず、いくつものメモアプリを使うことになりがちです。
ですがOneNoteなら、TODO、スケジュール管理、メモ帳、タスク管理など、あらゆるシーンに対応できるので、全てのメモをひとつに集約することができます。
またADHDの人にとって、メモは必須ツールと言えますが、紙のメモだとページにも限界があるし、失くしてしまったら最悪ですよね。
OneNoteなら、リアルのメモに近い形で入力できて、かつクラウド上でデータを保管しておけるので、安心・便利は間違いありません。
2.Clibor
Cliborは、コピペを高速化するクリップボードアプリ。
>>Clibor 定型文の挿入もできるテキスト専用クリップボード履歴アプリ
特徴としてはこんな感じ。
- 使い方がカンタン
- 定型文を入れておける
何度もコピー元のテキストを探したり、よくある文を手打ちするのは面倒ですよね。
その煩わしさを解消してくれるのが良いところ。
そしてADHDの人にとって嬉しいのは、タイピングミスを減らせることですね。
何度も手打ちしてると、間違うことが多いのが悩みだったりしますが、Cliborを使えば、そのリスクをかなり回避できる。
実際、私も仕事柄書類を作成することもあるんですが、Cliborに何度も助けられました。
それでは、それぞれの特徴を解説していきます。
使い方がカンタン
使い方はいたって簡単。
ダウンロードしてからすぐ使えます。
コピーしたテキストは自動で記憶されていくので、使いたい時は「ctrlキー」を2回押すだけでCliborを呼び出せます。
そしたら、コピーされたテキストを選択するだけ。
ちなみに、記憶できる最大記憶数は10000件保存できるそう。
(まぁ、実際使うのは上位10件程でしょうが…)
定型文を入れておける
Cliborはコピぺの他に、定型文も入れておくことができます。
こちらも「ctrlキー」を2回押してCliborのウィンドウを呼び出したら、上部右に「定型文」のタブがあるので、ここから使いたいテキストを選択するだけ。
定型文の登録は、まず「ctrlキー」を2回押してCliborを呼び出したら、「グループ1」と書かれている箇所があるので、これを右クリックして「新規登録」をクリックすると、登録ウィンドウが出ます。
あとはここに入れたい定型文を入れて「登録」ボタンを押せば登録完了ですね。
先程の「グループ1」というのはカテゴリのことで、用途によって分けたい時などに便利です。
グループの設定は、PC画面右下の「隠れているインジケーター」を開いて、Cliborアイコンを右クリックすると「定型文グループの編集」というのがあるので選択。
「定型文グループの編集」のウィンドウが立ち上がるので、編集ボタンを押して、グループ名を入れて登録すれば完了です。
新規にグループを作りたい時は、「新規作成」ボタンを押して、同じ作業をすればOK。
>>Clibor 定型文の挿入もできるテキスト専用クリップボード履歴アプリ
3.Everything
Everythingは、フォルダやサーバーの中から、欲しいデータを高速でファイル検索してくれるアプリ。
正直このEverythingは、PCで仕事をするなら必須ツールだと思います。
というのも、読者のあなたも「あのデータどこに入れたっけな?」という経験は一度はあるはず。
そんな時、このEverythingにキーワードを打ち込めば、一瞬でキーワードを含むファイルやデータと、その保管場所が出てきます。
データの場所を自分で調べるのって、地味に時間がかかります。
それに、ADHDの人なら「どこに入れたっけ?」という頻度は特に多めですよね。
ヘタしたら、「一日で1時間くらいデータ探しをしていた」なんてこともあるかもしれません。
それが、Everythingなら検索まで1秒も掛かりませんので、その時短効果たるやハンパではありませんよ。
正直、こんな必須機能が、「なぜデフォルトで入っていないのか?」と思うくらいです。
4.QTTabBar
PCで仕事をしていると”あるある”なのが、フォルダをいくつも開いていて、探すのが面倒になることだったりします。
そんな煩わしさを助けてくれるのが、QTTabBarです。
QTTabBarは、フォルダウィンドウにタブ管理ができるようになるソフトで、Excelやブラウザのように、ひとつのWINDOWに複数のページを集約することができるアプリです。
他にも、細かいカスタマイズが可能なので、自分が使いやすいように様々な工夫をすることができます。
たとえば私の場合、タブの境界が見づらかったので、背景を水色に変えています。
こういうちょっとした工夫が、作業のしやすさに繋がるんですよね。
5.Session Buddy
Session BuddyはGoogleChromeブラウザの拡張機能です。
>>Session Buddy 開いているブラウザタブを保存できる
機能としては、開きたいブラウザのパターンを登録しておき、呼び出せるアプリ。
言うなれば、ブラウザセットのお気に入り機能といったところでしょうか?
たとえば、毎日必ず使うブラウザなどを事前に登録しておけば、次に開く時に、一括でブラウザが開くことができます。
こちらも使い方は簡単。
まず気に入りのブラウザセットの登録をしていきます。
先に登録しておきたいページを立ち上げておきます。
こちらは仮にGoogle、Yahooを開いた状態。
画面右上の青っぽいマークがSession Buddyのアプリで、クリックすると、Session Buddyのページが別ウィンドウ表示されます。
Current Windowという項目に、現在表示されているページがあるのを確認して、右上の「Save」をクリックします。
すると入力カーソルが現れるので、ここに自分がわかりやすい登録名を入れて「OK」をクリックすれば登録完了です。
呼び出したい時は、Session Buddyを立ち上げると、左下に先程登録したものがあるので、クリックし、右上のOPENボタンをクリック。
すると、3つ選択肢が現れます。
それぞれの意味は以下のとおり。
開きたい方法を選んで、クリックすれば一括で対象のページが立ち上がります。
- Open 4 tabs:新規ページにタブ分けして表示
- Open 2 tabs in one window:新規ページにタブ分けして表示
- Open 2 tabs in one window:今のページにタブ分けして表示
この場合、上2つのパターンのページ立ち上がりは同じなんですが、登録したページの体系によって出てくるコマンドが違ったりします。
たとえば、複数のページを立ち上げた状態の時は、それを同じページに複数タブで表示するか、複数ページに分けて表示するか、といった選択ができます。
(以下は、GoogleとYahooのページと、楽天のページをそれぞれ分けて登録した場合)
こんな感じで、ページやタブの分け方も認識してくれるので、ご自身が使いたいように登録しておくと便利ですね。
Session Buddyを使えばパソコンとブラウザを立ち上げたら、あとは一括でブラウザを表示してくれるので、最初の無駄な作業が無くなって超便利です。
>>Session Buddy 開いているブラウザタブを保存できる
まとめ:デジタル技術はADHDの救世主
ADHDでモノ忘れや入力ミス、タスク管理などに悩む方は多いかと思います。
そんな時はアプリに限らず、こういったデジタルのチカラを借りてみるのも良いかと。
現在でもかなりのソフトが出ているし、今後も自動化や機械的チェックソフトは増えてくるはずなので、かなりの助けになりますよ。
このブログでは、今後もこういったADHDの方に役立つ情報を書いていこうと思っていますので、参考にして頂けたら幸いです。
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