得意や好きを伸ばす方が断然コスパが良い理由|苦手克服は不幸になる

オーくん
「得意や好きを伸ばそう」って聞くけど苦手克服もしていかないと成長できない気がする。
好きを伸ばしてばかりもいられないんじゃないの?
amatochan
多少は苦手克服もやってみた方がいいけど、程ほどにして、得意や好きなことを伸ばすことに集中した方が人生単位でコスパが良いと思うよ。
その理由や得意を見つけるヒントも伝えるね。

ながらく時間を空けてしまいましたが、これからまたコンスタントに記事を投稿していきますのでヨロシクです!

この記事を書いている私は、発達障害もちの子持ちサラリーマンです。
とにかく若い頃から苦手なことが多くて、仕事やプライベートでつまづいてきました。

苦手なことを克服しようとあれこれ努力や工夫を重ねてきましたが、できないものはできないものです。成長がほとんどできず、年単位で人生停滞状態でした。

ですが人生かなり落ち込んだ私も、苦手の克服から得意を活かすことに思考をシフトしたことで仕事や収入が底辺辺りから標準ぐらいまではもってこれたかな?と思っています。

今後はさらに人生イージー化を目指して日々取り組んでいますが、今回はそんな私が、「得意と好きに注力した方が良い理由得意を見つけるヒント」について解説していきます。

意識が高くて、何でもできちゃう方はこのままそっとページを閉じて良いと思いますが、何かとうまくいかない、得意なことがわからない、なんて方には参考になるかと。

得意なことに集中する方がコスパが良い理由

会社務めをしていると、「PDCAを回して苦手なことをできるようになれ!」というようなことを言われることがあります。

確かに苦手を工夫でカバーするのを考えることも必要だと思いますが、程ほどにするべきだったと、十年以上働いて実感します。

なぜなら「苦手はそう簡単に克服できないから」

ですので得意を伸ばすことに注力するのが大事だと身をもって感じる訳ですが、その理由についてお話します。

得意を伸ばすことで不得意が見えずらくなる

あなたの周りでも苦手やイマイチな所があっても得意でカバーしてる人っていませんか?

例えば…

  • いつもドジばかりだけどコミュニケーション上手で憎めない人
  • 単純作業は苦手だけど、課題解決が上手い人
  • 寡黙でコミュ障っぽいけど専門知識が豊富な人
  • 専門知識はあんまりないのにトークが上手で営業成績が良い人

こんな感じでしょうか?

苦手が完全になくなる訳ではないけど、得意があって、ある程度周囲に信頼感を持ってもらえれば、割と苦手なことをを頼みやすかったりもしますし、「あの人は〇〇はあんまりだけど〇〇は結構できる」って思ってもらえると、そういうキャラで許されることも往々にしてありますよね。

得意や好きだと継続しやすい

何かする時にぶつかる壁に「続かない」ってことありますよね?
これでつまづく人ってめちゃくちゃ多いと思います。(私も含めて…)

「成功する人の考え方」の著者で、株式会社YOLO JAPAN代表取締役の加地太祐氏はこんなことを言っています。

「希望を持つ人が1万人いても、挑戦する人はそのうちたった1%の100人、そこから100人の挑戦者のうち、継続できるのはたった1%の1人である。」
~加地太祐~

この話を聞いた上で考えた時に、何かを続けるだけでも難しいのに、苦手や嫌なことを続けるのって不可能に近く感じませんか?

例え続けられたとしても、苦手や嫌いなものは飲み込みも遅いし、積極性も生まれにくいので、いつまでも停滞して、ただ時間を浪費する確率も高まります。

一方で、得意や好きなことなら夢中で没頭できますよね。
そうすれば、まず立ちはだかる「継続という壁」は随分低くなり継続しやすくなります。

得意を伸ばせば成果が出やすくてやる気アップ

得意や好きなことの最大のメリットとも言えるのが相乗効果が生まれることかと。

得意や好きなことは時間を忘れて没頭できますから、小さな労力で成長できるし、自分で色々試行錯誤する意欲もあるので、より深い知識や能力が身についていきます。

そうして、周りからも評価されると「楽しい」「もっと頑張ろう」と上昇のループに入っていけます。

こちらは実業家で投資家の与沢翼さんが言っていた言葉です。

「成功するためには楽しまなきゃいけない、義務感でやっちゃいけない、楽しんでる奴には絶対勝てない。」
~与沢翼~

どうでしょう、好きと得意を伸ばす方が効率が良いことが実感できませんか?

自分の強みになる

先に話した通り、得意や好きなことは周りと同じか、より早いスピードで成長が見込めるので、自分の強みになりやすい。

すると、周囲との差別化になり、仕事やプライベートなど人生単位で優位に戦える武器になる可能性を秘めています。

苦手なことにはあまり取り組まないで良い理由

正直、「苦手なことに全く取り組むな」というのは言い過ぎかな?と考えています。

「苦手と思っていたけど実は楽しくなってきた」なんてことも時にはありますからね。

食わず嫌いし過ぎもどうかと思う所はあります。

重要なのは苦手や嫌いなことに費やす時間は、なるべく最小限にした方が良いよという話です。

わからないはツマラナイ

これも与沢翼さんの言葉です。

「わからないことがツマラナイということはあっても、わかるのにツマラナイことってあんまりない」
~与沢翼~

この話を聞いた時、「当たり前の事ではあるけれど、言われなければ気づかなかったかも」と感じました。

つまり、この言葉から何が言いたいのかというと、得意なことなら飲み込みや習得が早いので、楽しくなってくる確率が高いってこと。

楽しくなればより没頭し、得意×楽しい×没頭の掛け合わせで、自分のポテンシャルを最大限発揮しやすい訳です。

ここまで聞いて、苦手なことに時間を割くことにメリットを感じますかね?
あまり良い事ないな~と感じるのではないでしょうか?

苦手なことばかりしていると停滞する【経験あり】

苦手や嫌いなことに対してのアクションってこの2パターンじゃないでしょうか。

  • やりたくないから先延ばし
  • 解決したいから改善方法を模索


自分の場合は後者で、とにかく改善したい一心で対策を考えてました。

その結果、全てがムダとは言えないものの、正直ほとんど解決できないままでした。

ここでちょっと私のエピソードを少し書かせてもらいます。

私は機械関係の仕事に就いているのですが、当然数学が必要な仕事なので、時には小難しい計算をすることもあります。

ですが、私は数学が子供の頃から超苦手。(なんでその仕事に就いた!とツッコミが入りそうですが…)

でも仕事柄解決しなくては!っと学生時代の参考書や学習塾が流している動画などで勉強していました。

が…全く進まず挫折。

その後も数えきれない程トライを繰り返しましたが、全くと言っていいほど身にならず。(書いててお恥ずかしいです(/ω\))

そして何年をムダにしたことか…あるとき方針転換しました。

同僚などに教えてもらいながら、計算関係はあらかじめExcelで数式を埋め込んで簡単に計算できるようにしてみました。

まぁ、完璧とは言えませんが、おおよそこれで対処はできます。

そして深く悔いました…

amatochan
この無駄にした年月を返してくれっ!

もしこの記事を若い方が読まれていたら「苦手や嫌いにいつまでも時間を割かないで!」と強く伝えたい。

自己否定感が強くなる

これまでお話したとおり、苦手や嫌いは続けるのも大変な上、成果も上がりにくいので、やがては「自分はなんて能力の低い人間なんだ」と自分を責めるようになりがちになってきます。

こうなってくるとやる気はおろか”うつ”になることさえあります。

自分はここまでいってしまったのでよくわかりますが、こうなると最悪です。
そのイメージは以下のとおり。

■悪循環のループ
苦手や嫌いに取り組む→成果上がらず→落ち込む→やる気低下→もう一度やってみる→やっぱりダメ→何もやる気が起こらない→成長しない→さらに凹む→エンドレス…

こうなってくると悪循環のループが回り続けるので、いかに不毛な結果になりやすいかがおわかり頂けると思います。

得意や好きを見つけるヒント

次に考えることに、「自分は何が得意か?」「何が好きか?」ん~ワカラナイ。
たぶんここで思考が止まってしまう人も多いんじゃないでしょうか?

ここでは、得意や好きを見つけるコツやヒントになる話をしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

とにかくやってみる

まずは何事もやってみないとわかりません。

事前に最低限のリサーチは必要かもですが、やってみたいことがあるならすぐに挑戦してみるのが超重要です!

例えば就職や転職を例にすると、ぶっちゃけ入社してみないとその会社が良いか悪いかなんて実際わからないものです。

最近だと社内の人の口コミサイトもあって会社の見える化は進んでますが、まだまだそれだけでは表面ぐらいしかわかりません。

他の事でも一緒で、とにかくやってみましょう。
ただ注意点としては、まずは小さく始めることをオススメします。

というのも、以前に私はこんなツイートをしました。

https://twitter.com/ponama122/status/1267667267698831361

理由は、いきなり大きくリスクを取って、例えば初期投資500万円で起業とかそんなのです。

こういう大きなリスクのある挑戦をしてコケた場合、そのお金の返済で消耗して、次の挑戦がそもそもできなくなってしまうかもしれませんからね。

まずは、小さな得意を育てていく所からでいいのでは?と思います。

あとは、別にめちゃくちゃ好きなことでなくても、「まぁこれなら続けられそう」っていうものでも良いと思います。

好きでたまらないってことが見つかれば最高ですが、正直そんなのなかなかみつかりません。

まずは、続けられそうで低リスクなものからやってみましょう。
で、「これは合ってるかも」と感じたら徐々に大きくしていってもいいんではないでしょうか?

小さく始めることの重要性はこちらの記事でも詳しく書いてあるので参考にしてみてくださいね。

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自分のトリセツをつくろう

つまり、自分の取扱説明書をつくろうってことです。

自分のことを深く知って、得意や不得意、好き嫌いなどがわかっていくと、仕事の中で「ここは強みになりそうだ」とか「これはあまり注力するところじゃないな」なんてことが見えてきたりします。

たぶんここまで自分と向き合う人ってそんなにいないはずなので、「自分を良く理解している」というのもひとつの強みとなるかと。

自己分析をする際に、個人的にオススメなのが「ストレングスファインダー2.0」という本です。

この本では、34の資質について解説してあり、内部にあるアクセスコードを専用WEBサイトへ入力し診断を受けることで、自身がもつ「上位5つの資質」を知ることができます。

ちなみに私の結果は以下の通りでした。

実は診断した直後は、あまり本気で内容を読んでませんでした…。

が、忘れた頃にふと見た時、自分の特性とよく一致しているのを自覚したので自己分析に活用していました。

例えば「1.収集心」でいうと、私はメモ魔でとにかく情報を集めて、整理しておくのが大好きなので完全一致だなぁと感じたものです。

こんな感じで、普遍的な自分の特性を知る良いキッカケになるかと思うので、興味がある方は活用してみても良いかと。

人から褒められたことを思い出す

過去のできごとを振り返りながら、誰かに褒められたことを思い出すのも良いですよ。

別に大きなことでなくとも、「ちょっと褒められた」「ちょっと喜んでもらえた」というようなささいな事でもどんどん書き出してみましょう。

例えば私の場合はこんな感じです。

amatochanの場合
・仕事の問題点を提案したらワークシステムの改修をしてもらえた
・「よく分析しているね」と言われる
・「周りのことによく気づくね」と言われる

書き出した中には共通点や、やりたいことや好きなこと、得意なことなどと繋がることもあるんじゃないでしょうか?

例え直接繋がらなくても、それは少なからず自分が嬉しいと感じたことで、人から喜んでもらえたことは優位性がある可能性が高いでしょう。

短所を長所に変換する

一見短所に思えることでも場合によっては強みになることもあります。

例えば私は、周りで起こることに敏感で神経質という性格です。

この性格は「気を張りすぎて疲れる」というネガティブな側面はありますが、一方で周囲で起こることや、その予兆に敏感であることも多いです。

一例としては、職場の体制変更についての話を上司がしているのが聞こえてきたことがあります。

センシティブな話なので遠い所で話していたのですが、私には聞こえてきました。(地獄耳です(^^;))
おそらくほとんどの人は気づいていなかったでしょう。

そこで、自分が希望する職務をそれとなく周囲へ話したり、ミーティングでの発言を多くするようにしていました。

この時は結局、体制変更の話は見送られましたが、行った積極的なアプローチは自身の良い経験にもなり、思考も戦略的になりました。

この例では、神経質な性格を逆手に取り、アンテナの高さを活かして、チャンスを察知すること、危険を予測し事前に対処の準備をしておくことに活用できました。

おそらくこの記事を読まれている方は、苦手をどう処理するかに興味があると思いますので、その苦手を強みに変えられないか一度考えてみると、思わぬ強みを発見できるかもしれませんよ。

とはいえ苦手を放っておくのも気になるなら

ここまで聞いても、苦手を放っておくのも正直気になる方もいることでしょう。

そこで、あまり労力をかけずに苦手を処理する方法についていくつかご紹介しましょう。

苦手なことはできる人に任せればいい

これは、脳科学者の中野信子さんが出した書籍「努力不要論」についてラジオ番組で語っていた言葉です。

「苦手なことはできる人に任せれば良い」
~中野信子~

だって苦手な人がやるより、得意な人に任せた方が断然クオリティが高くて、スピードも速いですよね。

組織やチームで動く時も得意分野を分担した方が上手くいくことは周知の事実です。

例えば企業のコールセンターやヘルプデスク、物流センターなどはアウトソーシングで専門業者に委託するのは、自前でやるよりも専門集団に任せた方が効率的だからですね。

とはいえ完全に他者に任せるのが難しければ、やり方やコツなどを教えてもらって進めるのもアリかもしれませんね。

もちろん、自分ができることが無くなってしまったら人材市場価値が低くなりますから、自分が担える得意分野はしっかり鍛えておくのを忘れてはいけません。

その得意の見つけ方や活用のしかたを本記事で読み取って活用して頂ければと思います。

苦手でも必要なら最低限の改善で問題無し

「苦手なことばかりしていると停滞する」の項目でも書きましたが、例えば数学が苦手で勉強しても”ナシのつぶて”なら、エクセルで計算をある程度自動化するのもひとつの方法です。

仕組みをつくるのは少し大変でも、あとは”勉強”という労力をあまりかけずに計算ができちゃいますよね。

こうしてある程度の改善には取り組みつつ、他の時間を得意や好きな分野に投下すれば効率的にスキルアップができます。

苦手なことに労力を割くと自分も他人も良い事なし

苦手なことで停滞すると、自分の人生において大きな損失になります。
これは、私が身をもって体験しているので断言できます。

それに、チームや組織のみならず家族にとっても大きな損失となるでしょう。

理由はその人が得意や好きでやっていれば、スキルや収入も上がり、ストレスが少ないので心も安定するでしょう。

ですが苦手克服に執着しすぎると、この逆になりますから人生単位で自分も他人にも良いことがありません。

「苦手克服に執着すると不幸になる」という理由はここにあります。

まとめ:”得意や好き”の時間を多く取ろう

苦手の改善に取り組むことを全て否定する訳ではありませんが、できるだけ”得意や好き”なことと接する時間を多く取ることを意識した方がいいかと。

ご紹介した内容でご自身でも使えそうな所があればつまんで使ってもらえたらと思います。

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