【朗報】ADHDで仕事が覚えられなくても問題なし|基本に立ち返ろう

オーくん
仕事が覚えられなくて辛いなぁ。
他の人がすぐにできることでも、自分はなかなか覚えられない。
後輩にもどんどん追い抜かされていくし、自尊心はボロボロ。
なんか周りの視線も冷たく感じてくるから更にキツイ…。

今回はこんな悩みにお答えしていきます。

本記事の内容

  • 覚えが悪いなら仕事の基本に立ち返ろう
  • 覚えが悪いキャラでも良し
  • プライドは捨てましょう
  • ADHDの薬は人による
  • あなたが思うほど周りは敵ばかりじゃない

この記事を書いている私はADHDを診断されている当事者です。

ADHDの特性のひとつに、「もの覚えが悪い」ということがあるかと思います。

実のところ私も、仕事を覚えられない状況で随分悩まされました。

あと、仕事に対する劣等感が強くなると、周りからの視線も気になってしまいがちなんですよね。

ですが、最近は「もの覚えが悪い」なりに「きっちり仕事のアウトプットを出せる」体質になってきました。

とうことで、この記事では、ADHDの人がもの覚えが悪いながらも、ちゃんと仕事の習熟が上がっていく方法と、併せて「あんまり気追い込むことない」あたりの話をしていきます。

仕事が覚えられないと悩むADHDの方が明日から実践できる方法をご紹介していきますよ。

ADHDで仕事が覚えられなくても問題なし|基本に立ち返ろう

結論としては仕事の基本ができてないから、「仕事が覚えられない」ってなってないでしょうか?

というのも、仕事が覚えられないと、漠然と悩んでいた時の私は、よく考えると仕事の基本ができていませんでした。

まぁ確かに今でも、もの覚えが悪すぎて周りについていけないことはあるんですが、「わからない」のレベルが全然違う。

以前は話の中身の「すべてがわからない」といった状況でしたが、最近はわからなくても、「何の話をしているかはわかる」といった感じ。

つまりわからないなりに、ある程度、「的を得た質問」で確認することができるようになりました。

そして、「仕事の基本が大事って具体的に何?」って話ですが。

  • ツールをちゃんと使えますか?
  • わからないことをそのままにしない
  • なんだかんだコミュニケーションは大切

たぶん、このあたりの基本が抜け落ちてるんじゃないでしょうか?

ツールをちゃんと使えますか?

仕事で使うツールやソフト、システムをちゃんと使えてるでしょうか?

そもそも、仕事で使うツールを使いこなせないと、当然ながら仕事が覚えられないし、話も通じないのは当然な訳ですね。

漠然と、「仕事が覚えられない」と悩んでいた当時の私は、なにから改善していって良いのかもわかりませんでした。

が、ある時職場の先輩にこんなことを言われました。

ツールを使ってるんじゃなくて、お前がツールに振り回されてるぞ

この言葉を言われた時に「ハッ」と気づく訳です。

そもそも使ってるツールもろくに使えてないじゃん

言われてみれば「当たり前」なんですが、実はこういった基本ができていないことを、自分では気づかなかったりするんですよね。

恥ずかしながら私は、この言葉を言ってもらえたおかげで、「ツールが使えない」事実に気づくことができました。

そこからは意識的に、使っているツールを使い倒すようにして、わからないところは都度教えてもらい、随分使いこなせるようになりました。

すると、ツールを使った定型業務的な仕事は、ちゃんとアウトプットが出せるようになるし、仕事の要点もわかってくるようになってきたんですよね。

こんな感じで、仕事が覚えられないと悩んでいるなら、今一度、ご自身の「仕事で使うツールを使いこなせているか?」を振り返ってみましょう。

もし、あまり使いこなせていないツールがあるなら、その習熟度を上げることで、仕事の覚えも良くなるはずですよ。

あと、ツールが使えると、いかに効率よく、間違いなく仕事をするか?といった視点で改善も楽しくなってきます。

こちらの記事では、ADHDでもパソコン業務を効率化させる、便利なアプリをご紹介していますので、参考にどうぞ。

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わからないことをそのままにしない

これも超基本なところですよね。

仕事の基本がわからないと、当然人の話もわからないし、理解することも、覚えることもできません。

たとえば、業界用語って、その分野じゃないと使わない言葉ってたくさんあったりします。

言葉の意味を知ってないと、「何のことだかさっぱり」となるのは必然ですね。

仕事に就いて間もない時はもちろん、ある程度経験していたといても、わからないことは出てくるものです。

こんな時は、わからないままスルーせずに、ちゃんと解消しておきましょう。

月並みな言葉ですが…。

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥

この言葉が身に沁みるはず。

そして基本スタンスは「わかったフリはしない」です。

とはいえ、とりあえずやってみないと「わからないことがわからない」ということもあるかもしれません。

そんな時は、覚えが悪いなりにもとりあえずやってみて、わからないポイントを書き出してから確認するようにします。

こうすれば、相手もどこがわかっていないのかがわかるので、的確な答えを出しやすい。

結果的に自分の理解も深まりやすいです。

一番やったら「ダメゼッタイ」なのが、わからないままその場を切り抜ける、「場当たり的な」行動です。

なんだかんだコミュニケーションは大切

「発達障害あるある」かもしれませんが、ADHDな人の中にはコミュニケーションが苦手な方もいるかもしれません。

でもやっぱり、ある程度人との交流は必要かと思うんですよね。

別に人付き合いが苦手なら、深く関わる必要はないと思うんですが、普段から職場で交流しておくと、仕事もやりやすいし、職場の細かい状況なども見えてきて、「仕事の習熟しやすさ」にも大きく絡んでくるんですよね。

最近ではコロナの影響もあって、TEAMSやSLACKなどの手段なんかでやりとりすることもあると思うんですが、これも同じことが言えるんじゃないかと。

具体的にコミュニケーションを普段から取っておくとこんなメリットがありますね。

  • 質問や相談がしやすい
  • 「実は」といった本音と建前みたいな話が聞ける
  • お互いの理解に誤解が生まれにくい

雑談とかが苦手なら、無理にすることも無いと思いますが、仕事をしてると、「モヤモヤすること」「気になっていること」とかたくさんありませんか?

こういったことを、何気なく聞いてみるっていうのも良いと思いますよ。

「実は私も思ってた」「この時はこれが良い」みたいに、単純に悩みが解決したり、そこから話がしやすくなることもあるかと思います。

あと、ADHDでありがちな、勘違いや理解不足にその時気づけたりもします。

そうすると、仕事のことのみならず、職場の実情なども見えてきて、話を聞いた時に内容を理解し、覚えやすくなります。

覚えが悪いキャラでも良し

結論、「不要なプライドは捨てましょう」ってことです。

人に「バカと思われたくない」とか「スマートに対応したい」とか思うかもですが、できないならやめておきましょう。

こういった、プライドが邪魔すると、人に質問できなくなったり、「気軽に話し掛けられなくなる」など、自分で自分の首を締めていくことになります。

それなら、むしろ「覚えが悪いキャラ」の方が、相手もそれに合わせて話をしてくれるし、「理解のズレ」も起こりにくいので、お互い幸せです。

むしろ、わかったふりをして、後から大きな手戻りが出たら「信頼を失う」ことになりますからね。

それに、変に意地を張らなくても、素でいた方が楽じゃないですか。

だったら、最初から「わからない」という意思表示をしておきましょう。

ADHDの薬は人による

ADHDの薬にはコンサータとストラテラという薬があります。

たぶん、このあたりの薬を試してみたいと、考える方もいるかもしれません。

ですが、ちょっと残念なお知らせとして、私もどちらも服用したことがあるのですが、正直効果はありませんでした。

ただ、私は医師ではありませんし、「正直人によるのかな?」とも考えます。

ADHDの薬については、こちらの記事でも書いているので、興味があれば。

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ただ昔の私も含め、ADHDで仕事に悩んでいる方は、「藁にもすがる思いで薬に頼る」という方もいるかもしれませんが、あまり期待しすぎも良くないです。

本質的に状況を好転させるのは、

仕事の覚えの悪さはどこからきてるのか?

これを考えることが、最も改善できる近道じゃないかと思います。

周りは敵ばかりじゃない

仕事の覚えが悪いと、周りの視線が気になったりしないでしょうか?

私はそんなところがあるんですが、最近は徐々に減りつつあります。

というのも、思っているほど周りは敵ばかりではありません。

実は自分のことを気にかけてくれている方もいるし…というより、良くも悪くもそんなに自分のことを見ている訳じゃないです。

まぁある意味、自分がどう見られているかと考えすぎるのは「自意識過剰」ですよ。

確かに、中にはホントに毛嫌いしてくる人もいるかもしれませんが、そんな人はごく少数で、何とも思っていない人がほとんどです。

それに、職場ってとても小さなコミュニティな訳で…、日本の人口は一億人以上いるので、超小さい範囲です。

とはいえ「気にするな」と言ってもそうカンタンではないし、私もまだまだ「気にしぃ」だったりします。

ですが、ここで提案があり。

結局周囲を気にしてしまうなら、いっそその考え方のクセを利用してやればいいですよ。

たとえば、一緒に仕事をしている人にどう思われているのかが気になるのなら、「その人が喜ぶことと、嫌いなこと」を分析してみるとかですね。

その人の地雷を把握しつつ、喜んでくれるポイントを押さえれば、職場環境や人間関係も良好になりやすいし、仕事もやりやすい。

ちょっと計算高くてイヤな感じもするかもですが、「したたかさ」も必要ですよ。

「気にしぃ」な性格を逆手に取って武器にしてしまいましょう。

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まとめ:基本を押さえれば他は後からついてくる

これは経験から言えるんですが、まずは仕事の基本ができてくると、他は後からついてくるはず

ADHDはどうしてもできないことがあるので、そこは把握して仕事を選ぶべきですが、「どうにかなりそう」という感じなら、基本をしっかり押さえていけば、覚えは悪くとも着実に成長していくはずです。

基本がわかってくると、今度は疑問や、わからないことが芋づる式に出てくるので、それを一つづつ解決していくのみです。

周りに比べれば、その歩みは遅く、地道な道のりですが、たぶん成長するための最短距離かと思いますよ。

それでは、今回は以上になります。

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