目標に意識を集中する習慣|集中できない原因と継続集中できる5つの方法

ダイエットしたい、起業したい、英語を話せるようになりたい。 誰しも達成したい目標があるのではないでしょうか? しかし多くの方が経験するであろう「集中できない」「続かない」という問題。その原因と目標に集中できる方法について解説します。

オーくん
目標に向かってやるぞー!ってその時は気合十分なんだけど、全然続かないんだよな~

ケイちゃん
私もそれあるわ~。でも目標をいつも意識するにはコツがあるらしいよ。

集中する考え方には長期的集中力と短期的集中力でその方法はちょっと変わってくるので、ここでは一時的な集中力ではなく目標に向かって意識を継続集中するための方法について解説していきます。

目標に集中できない原因

なぜ、目標に集中できないのか?なぜ続かないのか?その原因をまずは考えてみましょう。

目標に意識が向いていない

一度、これをやりたいと思っても、その目標に意識を集中することが出来なければ自然とその感情や情熱は薄れていきます。

ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスが発表した「忘却曲線」という理論によれば、以下のように、人は物事を記憶してから急速に記憶を失くしていくと言われています。

20分後には42%を忘れ

1時間後には56%を忘れ

9時間後 には42%を忘れ

1日後には67%を忘れ

2日後には72%を忘れ

6日後には25%を忘れ

1か月後には21%を忘れると言われる。

引用:ウィキペディア 忘却曲線より

これは無意味な音節を記憶した後の忘却曲線なので、目標や情熱といったものと完全にイコールではないが曲線を描くように忘れていくというのは同様のことが起こっていると思います。

私もそうなんですが、セミナーを受けて感銘や情熱を感じたのに1週間後には元に戻ってしまう人が多いのも納得がいきます。

目標が非現実的

感情が高ぶっている時は、ついつい立てた目標を高くしがちなんですが、あまりに今の自分とかけ離れていると、後々、「そもそも自分には無理ではないか?」となり続かないこともあります。

環境が整っていない

日々を何となく生きていれば、色んなことに興味や関心が向きますし、やりたいことが多いという事もあると思います。

例えば、異性のことや趣味、ゲーム、友達と遊ぶことなど気持ちが逸れていく要因は無限にあります。

そういった誘惑の多い環境に身を置いていては集中力をそがれるのも無理はありませんよね。

目標が曖昧になっている

目標は立てたが何からやればいんだっけ?となるパターンがあるでしょう。

目標が曖昧だと目先でやるべきことや何からはじめて良いのか手がつかないことになります。そうなると、わからない→悩んで日々が過ぎる→いつの間にかやめている、いうことになりかねません。

目標に集中できる5つの方法

では、目標に集中できる方法について5つご紹介していきます。

目標以外のことをやらないと決める

ある意味、これが一番難しい事かもしれませんが、目標に集中するためには何かをやめる、もしくは捨てる必要あります。

当然ですが、時間は一日24時間と限られています。その中で自分が何に時間を使っているのかを今一度見直しましょう。そして、長くやっていて成果が出ていないことや無駄なことを「やめる」と決めます。

例えば、
「お付き合いだけの飲み会」
「時間を浪費しているゲーム」
「テレビを見ながら時間を過ごす」
といったことです。

全てがムダだとは言いませんが、何かを達成するためにはそれだけの時間と労力が必要な訳です。一時的にでもこれらをやらないと決めて目標に集中する時間を多く取ることが必要不可欠です。

目標を細分化する

これは「目標は非現実的」の項目ともつながりますが、目標は長期的目標と短期的目標を設定する必要があります。

成功者の言葉で「でっかい夢を持とう」という話がありますが。これをそのまま解釈するとドツボにはまります。これ私でした。

amatochan
なるほど、夢はでっかく掲げた方がいいんだな!

その数日後…

amatochan
目標は決まったけど何からやればいいんだ…

まさにこんな感じでした。大きすぎる目標を掲げすぎると余りにその距離が遠すぎて非現実感が半端ないのです。結果、何も進まない。

そこで大事なのが短期的な目標を掲げることです。もちろん長期的にはこんな風になりたいな~と、ボヤッと考えるのは良いと思うのですが、まずは1か月、半年、一年くらいの目標から考えます。そうすると今やることや、どのくらいの行動をしないといけないかがリアルにわかってきます。

例えば、「2年後に英語通訳の仕事に就く」と考えたとします。

  • まず1か月で基本の単語を覚える
  • 英語学習アプリで1か月勉強する
  • 英語の基本は身に付いたので英会話教室に3か月通う
  • 語学留学や国際交流ができる場に行って1年間英語漬けになる

正直あまり英会話は強くないので例えがざっくりですが、このように目標を細分化することで目の前のやるべきことがわかってきます。

例え上記の計画が破綻して、仕事の都合上語学留学は難しいとなっても、国際交流に足を運んだり、外国人とチャットができるアプリなどもあります。今の時代、検索すればいくらでも情報は出てくるので、「今何をすべきか」がわかっていればやることの迷いが少なくて済みます。

行動する時にはやることが決まっている状態にする

目標に対する行動をする時、何をするかを決めておくことをオススメします。なぜなら、パソコンの前に座った時、勉強を始めようと思った時、など何か始める時に、何から手をつけるか?そこから考えるのはとても非効率だからです。

そして最も困るのが、やることを考えるうちにモチベーションが下がることで、これも、継続して集中できない大きな原因になりえます。

先ほどの「目標細分化」の項目にも似ていますが、これはより短期的な今日、明日、何しよう?という事です。

これを解消する方法は、常に次にやることを事前に決めておくということです。例えば、通勤、通学途中や休憩時間などの時間を使って考えます。私も、常に目標としている事を四六時中考えるようにしているので「行動する時に何をするか考える」という事はほとんど無くなってきています。

こういった所に、目標以外のことはやらない、やることに集中するという考え方が活きてきます。圧倒的にそのことを常に考えているので頭の中も整理されてきます。

すぐに行動する方法として、以下の記事でも解説していますので併せて読んでもらえると役立つかもです。

すぐやる習慣をつけるにはコツがある|行動力が加速する5 つの方法

目標を常に意識できるようにする

読者の皆さんは、「今まで気づかなかったけど最近よく〇〇を見かけるなぁ」というような経験はないでしょうか?

私の最近の経験で言うと、「最近小さな子供をよく見かけるなぁ」なんて感じたことがあります。 でも、実際は子供が増えたからではありませんでした。以前はあまり子供に無関心なタイプでしたが、自分に子供が出来て意識を向けるようになった為、「子供をよく見かける」ようになった訳です。

このように人間は無意識に自分の興味、関心があるモノ、人、コトに目や注意が向きそれ以外の情報は最小限になるという心理があり、この状態は心理学ではカラーバス効果と言われます。

この状態を、自分の目標に対して作り出せば、おのずとそのことを考えたり、意識する習慣が身に付きます。

この具体的な方法としては、

  • 机や壁に目標を書いた紙を貼る
  • 目標に関係する動画や音声コンテンツなどを毎日聞き流す
  • スマホの壁紙を目標を書いたものにする
  • スマホのリマインダー設定で行動するアラームを鳴らす

といったことがあります。私の場合、壁に張り紙をするのは家族に不評だったのでやっていませんが、その他は実際にすべて実践しており、この方法を取り入れてしばらく続けた結果、目標に対して考えたり意識することが習慣化されて、今では無意識にやっています。

リマインダーやto do管理についてはアプリが多数出ていますが、私はgoogleのToDoリストを使用しています。

youtube動画などは無料ソフトでダウンロードもできるので、ダウンロードした動画をスマホに入れておけば通信制限を気にせずに再生できます。

この目標を常に考えるという話の格好のエピソードとして、日清食品の創業者、安藤百福の言葉とエピソードをご紹介します。

彼の残した言葉の一つにこのような言葉があります。

「発明はひらめきから。ひらめきは執念から。執念なきものに発明はない」

引用:安藤百福クロニクルより

彼は、インスタントラーメンを開発中、麺を長期保存させるにはどうやって乾燥させればいいのか?お湯を注いですぐ食べられるようにするにはどうすれば良いのか?と、良いアイデアが浮かばず日々悩んでいたそうです。

そんなある日、妻が天ぷらを揚げているのを見て「これだ!てんぷらの原理を応用すればいいんだ!」と思いついたといいます。まさに、麺を長期保存する方法を四六時中考えていたからこそ思いついたと言えるでしょう。

また分野は全く違いますが、お笑い芸人の千原ジュニアがこんなことを語っています。

ある時、どうして千原さんにはいつも面白いことがたくさん起こるんですか?と聞かれたという。

これに対し千原は、「他の人と面白い出来事の起こる回数なんて大して変わりませんよ~ただ言えるのは僕はいつもお笑いのことを考えている。だから自然と面白いものばかりが目に入ってくるんですよ!」と答えたそうです。

どうだろう?かなり再現性の高い方法だと思いませんか?これらの言葉からわかる通り、自分が成し遂げたい物事について意識を集中し四六時中考えていると、おのずとそれに関連するものがたくさん目に入ってきて、それに関係するひらめきや方法などが浮かびやすくなることは間違いないでしょう。

環境を見直す

目標達成から気を逸らしてしまうようなものはできるだけ排除していきましょう。例えば、ゲーム機やテレビ、は片ずけて容易に使えないようにしたり、机周りにマンガや不要な本などを置かないなどです。

また、周囲に同じ目標や考え方を持つ仲間をつくったり、交流したりすることも良いと思います。これは、ブログで圧倒的な成果を出しているmanabuさんも話されてます。

https://twitter.com/manabubannai/status/1179345902579982338

実践しなければ何も生まれない

この記事を読んでいる方は何かに挑戦したり、目標意識がある方だと思います。

そんな方に最後に伝えたい大事な事が、情報はインプットしたらすぐにアウトプットすることを忘れないということです。

かくいう私も、色々調べて知ることに満足してしまい、自分で実践していない期間がむちゃくちゃ長くありました。これだとノウハウコレクターになってしまい、何も変わっていきません。

ですので、まずは情報を得たらやれることからすぐに始めましょう。何かを始める時というのは自転車に似ています。自転車の漕ぎ始めはとても力が要りますが、スピードに乗ってくると徐々に加速します。

行動も同じで、最初の一歩の行動が最も大変ですが、行動し始めるとその流れで二歩目、三歩目と徐々に軽くなるものです。

私自身も、やろうと思ったらすぐに行動するようになって、過去の自分に比べ、はるかに行動スピードが向上しました。

まとめ

目標に意識を向ける方法についてご紹介しましたが、いきなり全てを取り入れるのは難しいでしょう。

何事も一度にやろうとするとうまくいかない場合は多いように思います。
まずは1つ、2つから取り組んでみてはいかがでしょうか?

以上、参考になったら試してみてください。

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