鬼滅の刃から学んだこと|これからの時代を生き抜く6つのヒント【判断軸】

今、ものすごい勢いで人気になっている「鬼滅の刃」

元々あまり興味はなかったんですが、ちょっと第一話を観てみたら、あっけなく”ドハマリ”しました。

そして同時に、キャラクターがつむぎだす言葉に、とても考えさせられることが多かったんですよね。

ということで、今回はちょっといつもと違うテーマですが、「鬼滅の刃から学んだこと」について書いていきたいと思います。

というのも現実では、100年に一度とも言われる、社会の大変革の時代を迎えていますよね。

たとえばこんな出来事です。

  • コロナウイルス
  • 米中貿易戦争
  • 開かれた資本主義の危機
  • 終身雇用の崩壊
  • デジタル化の波
  • 価値観の多様化
  • SNSが人に与える影響の問題

これから更に時代の変化は速くなり、より先を見通すことは難しくなってきています。

こうなってくると、人生設計は立てにくく、今後、生きづらさや不安を感じる人は増えていくことでしょう。

実際に様々な統計や研究から、今後は心理カウンセラーの必要性が高まるとも言われています。

そんな中、ちょっと生意気な言い方をさせてもらえれば、こんな時代で人生を豊かにしていくためには、生きる軸となる信念や哲学が必要かと。

ちょっと壮大に発展させすぎかもしれませんが、「鬼滅の刃」には、そんなことに気付かせてくれる言葉もたくさんあると思ったんですよね。

そこで、これからの時代を生き抜くヒントにもなる、「鬼滅の刃から学んだ6つのヒント」について、つらつらお話ししていきます。

1.【全集中】達成するためにはその他を捨てる

炭治郎が技を繰り出す際に発する「全集中」という言葉。

技を繰り出すためには、全ての感覚を研ぎ澄ませて、集中力を必要とすることから、この言葉を意識していると思います。

これは、「人が何かに集中するためには、何かを捨てる必要がある」とも言い換えることができるんじゃないでしょうか?

そして、このフレーズ、どこかで似たような言葉を聞いたことがある方もいるんじゃないでしょうか?

それは「鋼の錬金術師」の主人公エドワード・エルリックが語る「何かを得るためには、同等の代価が必要になる」という言葉ですね。

でも実は、同じような言葉を、多くの経営者や成功者も口にしているんですよ。

たとえば、現在は投資家として70億程の資産を作り上げている、与沢翼さん。

彼の書籍「ぶち抜く力」の表紙には「1つのことに魂を売れ!」と書いてあり、本文の中にも、度々、「一点集中するべき」という言葉があります。

その一文をご紹介しましょう。

不器用ゆえに、お金儲けならお金儲け、減量なら減量と、一点に集中することでしか人生を歩む事ができないのです。

でも、ひとつの事に徹底的に集中するから短い時間で上手になり、誰よりも突き抜ける事ができた。そう本気で思っています。

引用元:ブチ抜く力 (扶桑社BOOKS) より

何か「達成したいこと」や「得たいもの」があるなら、それ以外のものは一時的にでも「捨てる」必要があるのは間違いないでしょう。

そうでなければ、捻出できるリソースはホントに少ない。

一日の中で、他のことに使っているリソース(時間や思考、お金など)を捨てて、集中したい時間へ全てを振り向ける必要があるでしょう。

何か心から取り組みたいことがあるなら文字通り、

全集中

を意識して、いろんなことに分散している思考を一点集中する必要があります。

2.出会いが人を変える

鬼滅の刃で炭治郎が意識を変えるキッカケになったのは、間違いなく、師匠(メンター)である鱗滝左近次や、柱の富岡義勇との出会いですよね。

おそらく、彼らに出会わなければ鬼殺隊に入ることも、あれだけの身体能力を手に入れることも出来なかったでしょう。

この出会いが、炭治郎にこんな気付きを与えたことでしょう。

  • 鬼殺隊という組織がある
  • 驚くべき強さをもった人間がいる
  • 自分では想像できないような努力をしている人がいる
  • 自分の考えは甘すぎる

こういった話は、もちろんアニメの世界だけではなく、現実でも置き換えられることができます。

たとえば、アメリカの起業家・自己啓発家のジム・ローンという方が語った言葉で、有名過ぎる明言があります。

あなたは、もっとも多くの時間を共に過ごしている5人の平均である

人は、良くも悪くも周囲の人間関係に多大な影響を受けています。

学生の頃、不良グループとつるんでいると、「その色に染まる」なんてことがあるのもそのひとつですね。

ちょっと表現は悪いかもしれませんが、「類は友を呼ぶ」現象は間違いなくあなたの周りにも起きています。

もしかしたら参考にならないかもですが、個人的なエピソードを話すと。

私は元々、”ぐうたら”な性格で、日々、何も考えずにただ日々を浪費するタイプの人間でした。

そのことに疑問を抱いたことはなかったし、むしろ無駄な時間を過ごしている感覚さえなかったのが正直なところ。

周りには、普通に会社勤めや自営をしている友人、親も安定志向な性格だったので、このライフスタイルに疑問を感じるキッカケも無かったように思います。

ですがある時、副業を始めました。

その時、一緒に取り組む仲間やsnsでの繋がりができたんですが、この出会いがとても衝撃でした。

というのも、彼らは本業があるにも関わらず、その合間の時間で膨大な量の作業をこなしていました。

それこそ、寝る間も惜しんでビジネス活動をしていて、自分との意識の違い、努力の量の違いを見せつけられたのです。

そこで気づきました。

「自分が考えていた努力や行動の比ではない」と。

これをキッカケに、思考や行動、努力といった基準が徐々に底上げされていったんです。

amatochan
とはいえ、今でも完全にザコレベルですが…

言葉で「努力しましょう。」と言われても、その人の解釈はどうしても、今までの「当たり前」に影響されます。

ですが、近しい周りの友人・知人などが変わると、まるで見える世界が変わります。

それまでの「当たり前」が、まるでおカド違いなことに気づかされるのです。

こうした経験から感じたのが…

何かを変えたいと思うなら、「先行者を間近で見る」

ホントに、腹の底から違いを感じ取れますよ。

でもこうした話を聞くと、こんな疑問も出てくるんじゃないでしょうか?

オーくん
 いや、そんな人周りにいないけどどうやって繋がるの?

ここに関しては、最近だとTwitter界隈で、色んな分野で活躍している人がいますからカンタンに出会えますよ。

他にも、ビジネスコミュニティに参加したり、ブログにメッセージを送ったり、セミナーに参加したりするのも良いですね。

3.努力は成長のために不可欠

最終選別で炭治郎が異形の鬼と対峙している時に、錆兎が真菰にこんな話をします。

「負けるかもしれないし、勝つかもしれない。

ただ、そこにはひとつの事実がある。

炭治郎は誰よりも堅く、大きな岩を切った男だということ。」

鬼滅の刃 第四話 最終選別 より

実は、同じような明言を作曲家のベートーベンも残しているんですよ。

それがこちら。

努力が必ずしも報われるとは限らない、しかし、成功した者は必ず努力している

現実の社会でも同じで、努力しても報われないことはある。

でも、努力なしに何かを得ることはできない。

このテーマについては、為末大さんの「諦める力」という本にも書かれており、多くの具体的なエピソードや自身の経験なども詳しく書かれています。

先程の、「努力が必ずしも報われるとは限らない、しかし、成功した者は必ず努力している」の言葉の本質を、より深く理解できるはず。

私も何度も読み返しており、努力の方向性や選択を迫られる時には、大きな指針になること間違いナシです。

しかもKindleなら無料で読むことができますから、幸せな時代ですね。

また、努力をする方向性については、こちらの記事でもご紹介しているので、何かの気付きに繋がれば幸いです。

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4.即断・即決

「お前はとにかく判断が遅い」

鬼滅の刃 第二話 育手 鱗滝左近次 より

これは、鱗滝左近次が炭治郎へ投げかけた、「妹が人を喰った時にお前はどうする?」という質問に、炭治郎がすぐに答えられなかった際に言った言葉です。

現実での仕事やビジネスでも、メールが遅い、判断が遅い、対応が遅い、ということは、お客さんにも逃げられるし、仕事のパートナーとの信頼関係にも悪影響が出ます。

しかしながら、この即断、即決を実践できるようになるには、鍛え上げた「勘」が必要と思います。

そして、「勘」を鍛えるためには、この3つが必要かと。

  • 常に考えている
  • 多くの経験
  • 判断軸

瞬時に判断を下す時には、そのことを普段からどのくらい本気で考えているか?が問われるものと思います。

ちょっと話は違いますが、「流れ星に願いごとをすると叶う」という話がありますよね。

この話本質は「流れ星が流れる一瞬の間に願い事をよどみなく言えるか?」だと言われています。

つまり、そのことを常日頃考え、強い願望を抱いていれば、突然かつ、一瞬の間でも、「迷うことなく願いを言えるはず」ということです。

そして、経験を積んだ場数が、多ければ多いほど、モノゴトを見通す力は鍛えられますし、そこに自分なりの、考え方の基準となる軸があれば、判断を迷うことは更に減ってくるでしょう。

即断・即決できる体質になるには、この3つのポイントが重要であることは間違いないかと。

5.人が本気になるのは、強い危機感を感じた時【モチベーションは必要】

アニメの第一話、富岡義勇が炭治郎へ心の声で話しかけるシーンがあります。

「脆弱な覚悟では妹を守ることも、治すことも、家族のカタキを討つこともできない」

鬼滅の刃 第一話 残酷 より

これは言い換えれば「固い決意や熱意が無ければ、何も成し遂げられない」と言えます。

その後炭治郎は、2年間の辛く厳しい修行に耐え、鬼殺隊としての任務で何度も命の危機に陥った時でも、絶対に諦めない。

その根底には「禰豆子を人間に戻し、幸せにする」という強く、純粋な目的があったことは間違いありませんよね。

現実で参考になるのが、キンコンの西野さんのお話しです。

「危機感」とはちょっと違いますが、西野さんは、一緒に仕事をする人を基本切らないけれど、唯一、プロジェクトを外してもらう理由があるそう。

その唯一の理由は「返事が遅い」ということ。

このエピソードは先ほどの、「即断・即決」の話にも通づる所がありますが、ここで注目したいのは、「返事が遅いのは、プロジェクトに本気ではないから」とお話しされているところ。

本気で取組み、夢中になっていれば、布団に入る時でさえ、「どうしたらうまくいくか?」を考えるはず。

西野さんいわく、「返事が遅いということは、その人の中で、優先順位の上位にそのプロジェクトが無い」ということを意味する。

それなら「他の本気になれることに移ってもらった方が、お互いのため」ということ。

ぶっちゃけ、ここまでの覚悟が今の自分にあるか?と聞かれるとギモンですが、とはいえ、人生の中で「本気モード」を発動しなきゃいけないタイミングは、何度かあるのものと思います。

最近は「モチベーション」ではなく「環境」「しくみ」を工夫することが注目されがちですが、やはり何かを達成するためには、強い信念を生み出す「危機感」や「好奇心」「興味」のようなものが併せて必要かと。

強いモチベーションがなければ、意思は弱く、何かを達成するどころか、継続することも難しいことでしょうから。

6.選択と集中【善逸の戦略】

那田蜘蛛山での戦いでは、善逸が「壱ノ型 霹靂一閃」しか習得できていないことが判明します。

なぜ、ひとつの型しか習得できていないかは、修行の頃の回想シーンで判明しますね。

大好きな祖父の期待に答えたい善逸でしたが、どんなに努力しても結果が出ず、そんな自分を嘆く日々。

しかし、祖父は「ひとつのことを極め抜けば良い」との言葉を与えます。

そして、善逸はこの技を「極限まで磨き抜く」ことで、強敵に渡り合う程の実力を身に付けます。

このエピソードを聞いていると、他の漫画でも同じ話があったのを思い出しませんか?

そう、ナルトのロック・リーですね。

彼も、忍者であるにも関わらず、忍術や幻術が使えず、体術しか使えませんでした。

が、師匠 マイト・ガイの”熱い”鍛錬により、強靭なメンタルと体術を身に付けることができました。

人には多かれ少なかれ、得手、不得手があるものです。

正直、ADHDを抱える私には、この2人にはとても共通点を感じていて、自分を重ね合わせてしまうところがあるんですよね。

amatochan
まぁ、そんなことは置いておいて…。

ここから学ぶべきは、

選択と集中

だと思っています。

特に、不器用な人間が何かに秀でるには、圧倒的な時間・思考・行動を投下する必要があるのは間違いありません。

これに関しては、先ほど紹介した与沢翼さんの、「ひとつのことに集中せよ」に通ずる所がありますね。

やることや意識が分散してしまうと、ひとつのことに対する、時間・思考・行動が減ってしまいます。

これでは、「ある程度のレベル」に行くことすら怪しくなってくるでしょう。

まず、自分の伸びしろを期待できるものを見つけるために、色々と試してみるのは必要だと思いますが、どこかでひとつに絞り、フルアクセルを踏む必要があるんじゃないでしょうか?

ですので、善逸の「ひとつのことに集中する」は、現実世界で努力する際にも、非常に重要なことだと思うのです。

まとめ

「鬼滅の刃」の人気には、こういった、”キャラクターの深み”が人の心を掴んでいるからかもしれませんね。

現在は劇場版、「鬼滅の刃 無限列車編」が公開中ですが、この後もおそらくシーズン2が地上波で放送されることになるんでしょう。

漫画やアニメを現実視点で観る人はあんまりいないかもですが、実は考えさせられることも多いですよ。

今後の話も楽しみにしつつ、こんな視点もどうでしょうか?

それでは、今回はこのくらいにしておきます。

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