ADHDにありがちな仕事中の異常な眠気の対処【結論:睡眠薬に頼りました】

オーくん

ADHDのせいなのか、仕事中にものすごい眠気に襲われる。
夜の寝つきも悪いし、睡眠の質も悪いのか、朝起きる時にひどい頭痛が。
睡眠障害をどうにかして治したい…。

今回はこんな悩みに対し、私が最終的に行きついた方法についてご紹介します。

というのも、ちょっと前にこんなツイートをしました。

私の睡眠障害は子供の時から。

とにかく睡眠不足や眠気との戦いの日々だったんです。

ですが、数か月前から通院しはじめたところ、処方してもらった薬で劇的に改善することができました。

なので、結論はタイトルにもある通り、「睡眠薬に頼る」です。

今回の記事はあくまで私の場合の話をします。

これが最善かはわかりませんが、今は毎日規則正しく眠れて、日中の眠気もずいぶん改善しました。

結論へ至るまで、私が試しまくった方法とその結果などもお話しします。

同じように睡眠や日中の眠気で困っている方のお役に立てればと。

ADHDにありがちな仕事中の異常な眠気の対処【結論:睡眠薬に頼りました】

結論から言っておくと、病院で睡眠薬を処方してもらうようになって、かなり症状が改善しました。

一時、薬局で買ってみたこともありましたが、価格が高いことと、睡眠薬は扱いを間違えると怖いのもあったので、ちゃんと病院で見てもらうことにしたんです

私がお医者さんから処方された薬は、「ベルソムラ(一般名:スボレキサント)」という薬。

薬のことは素人ですので、詳細はちゃんとお医者さんの指示に従って頂くのは前提に、この薬の特徴を引用させてもらいます。

(前略)ベルソムラは覚醒中枢の働きを抑えることで効果を発揮します。脳が覚醒しようとするのを抑えることで、より自然な眠りに近い効果を発揮するのではないかと言われています。
(中略)
ベルソムラは臨床試験において、耐性や依存性が形成されないことが報告されています。

引用元:E-PARK くすりの窓口 今までの睡眠薬とどう違う?ベルソムラ錠 特徴と服用方法

つまり、こんな良い特徴があるということ。

  • 自然に近い眠り
  • 耐性や依存性がない

今までのベンゾジアゼピン系といわれる薬は、飲み続けると効かなくなることや、やめられないこともあったそうですが、このベルソムラは「オレキシン受容体拮抗剤」という新しい部類の薬で、継続して飲み続けても、問題ないそうです。

薬価もごく普通。保険適用の30日分処方で1500円程でした。

人によっては、あまり効かないこともあるそうですが、私はかなりテキメンに効いています。

服用後、1時間~2時間程で強烈な眠気がやってきて、落ちるように眠れます。

朝まで薬が残ることもなく、体感的には4~5時間くらい薬が効いている感じ。

ただあまりに眠く、膝に力が入らない程の眠気あるので、危険な作業などある時は絶対に飲んではいけませんね。

あと、食事を食べた直後に服用するとなかなか薬が効きづらくなります。

実は、服用を始めた当初から「なんか食事後に飲むとあんまり効かない気が…」と感じていました。

ですがしばらく経った頃、薬剤師の方に「食事の後の服用だと効き目が落ちます」と教えてもらい、合点がゆきました。

この薬を服用するようになってから、具体的にはこんな改善が見られました。

  • 寝付けないことがなくなった(3分以内に寝落ち)
  • 眠りの質が上がり、寝起きが楽になった
  • 途中で起きる回数が減り、起きてもまた眠れる
  • 日中の眠い時間が大幅に減った
  • 集中力が上がり、仕事の効率が上がった
  • 以前より疲れが取れやすくなった
  • 眠れない心配が減り、心理的な安心につながった
  • 飲み続けても良い安心感がある

これはウソ偽りなく言えるんですが…

劇的に症状が改善しました

今までは、ADHDの特性による仕事の悩みが大きい上に、この睡眠の悩みはかなり辛かったんですよね。

それが、この薬のおかげで睡眠の悩みがきれいサッパリ解消されました。

日中の眠さは仕事のパフォーマンスにも直結します。

ADHDの特性があると、なおさら影響は大きいですよね。

あと、こちらの記事では、自身の経験から、ADHDによる「頭の回転の遅さ」を改善する方法について書いています。

脳の処理速度の遅さに悩んでいる方のお役に立てるかもしれません。

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睡眠障害との戦いの歴史【経験談です】

結論としては以上なんですが、これまでの私の眠気との戦いの経緯についても触れておこうと思います。

というのも、この睡眠障害のため困ったことや、克服のために、あらゆる方法を試してみました。

そんな経験が、睡眠に悩む読者の方の役に立てば幸いです。

子供の頃から睡眠障害だった

私の睡眠障害は”すじがね入り”で、子供の頃から症状がありました。

どんな状態だったかというと…。

少年時代の睡眠障害エピソード

  • 小学生の頃、少年野球でスランプに悩み、一週間の間、一睡もできず
  • 修学旅行や、友人との旅行でも自分だけ起きている
  • 昼寝をすると頭が割れるように痛く、眠い。しばらく動けない程

子供の頃は眠れなかったり、日中眠いながらも、睡眠障害というほどには悩んでいませんでした。

とりあえず眠れる時はあったし、日中は普通に生活を送っていましたから。

問題は、社会人になった頃からでした。

社会人になってから更にひどくなった

社会人になると、ADHDの特性による仕事のストレスもあり、眠れない日が多くなりました。

この頃から、本気で睡眠の質が悪すぎることを自覚していきます。

社会人になってからの睡眠障害エピソード

  • 一睡もできずに仕事に行く日が週2日
  • 仕事の時間の7割は眠い
  • 遊んでても眠い
  • 朝から疲れている
  • 妻が朝起きる時、すっと起きられるのが不思議
  • 眠すぎて体調が悪くなる

特に症状がひどい時には、週の内2日は、一睡もできずに仕事に行ってましたからね

こんな状態なので、仕事中は7割くらいの時間が眠い。

何とか眠いのに耐えていると、気分が悪くなったり、頭痛、ほてりなどの症状が出ることもあり、早退することもしばしば。

社会人になりたての頃は、仕事への不安で眠れないことが多かったんですが、正直、最近はADHDの特性をある程度カバーできるようになり、そんなにストレスはありません。

なのに、そんな不安がなくても眠れない状態が最近の傾向だったんですよね。

あんまり眠いので、昼寝をすることもあるんですが、その寝起きの辛いことといったらありません。

頭痛と強烈な眠さで、その後も体がしんどい状態が続くこともあります。

もはや寝ても、寝なくても辛い

さらに、仕事のみならずプライベートで遊ぶ時や、趣味をしている時も、眠いことがあるんですよね。

もう「生活の質」どころか、「人生の質」が睡眠障害によって損なわれていました。

改善のために試したことすべて

この状況をどうにかしたくて、色々試してみました。

結果、私は効果がなかったんですが、他の方はどうかわかりませんので、備忘録的な感じで書いていきます。

試してみたことはこんなところ。

  • ネットに書いてある方法は全て試した
  • 昔、病院に行った時は薬が効かなくなってやめた
  • ADHDの薬はあまり効果を感じない上、更に睡眠の質を下げるのでやめた
  • 一時期、グリシンを飲んでみたが、全く効果なし

それぞれ、もう少し詳しく書いておきます。

ネットに書いてある方法は全て試した

ネット上にはたくさん睡眠の質を上げる方法が載っていますよね。

私もこれはほぼ全て試してみました。

やったことを挙げてみると…。

  • 毎日決まった時間に寝る
  • 就寝前に食べ物を口に入れない
  • 寝る前に読書をする
  • 寝る前にPCやスマホを見ない
  • 寝る前にお風呂に入る
  • 日中は運動して程よく疲れさせる
  • 朝起きた時は日光を浴びる
  • 寝具を快適なものに変える
  • リラックスできる音楽おかける
  • 部屋の明かりをオレンジ色の弱い光にする

こんなところでしょうか?

他にもあったかもですが、多すぎて覚えていません。

が、全く効果なく、状況は変わりませんでしたね。

昔、病院に行った時は薬が効かなくなってやめた

昔も一時期、病院へ通っていた時があったんですが、確かその時に処方されたのは、ベンゾジアゼピン系の薬で、しばらく服用したら効かなくなり、通院も服用もやめた経緯がありました。

たぶん、当時はベルソムラが無かったんだと思いますが、すいません、ちょっと記憶が曖昧です。

睡眠障害が精神不安によるものか、ADHDの症状によるものかは謎

結局、今でも睡眠障害のはっきりした原因はわかっていません。

一応、疑ってみたのは以下のような病気。

精神不安

正直、子供の頃や社会人になりたての頃は、不安が強めな状況でした。

情けないエピソードで萎えますが、子供の頃はいじめにあい、社会人時代にはうつにもなっていましたよ。

そんな訳で、精神的な不安定さが眠れない一因になっていたのは間違いないでしょう。

ですが、最近はそんなにストレスは感じていないので、正直、謎なんですよね。

睡眠時無呼吸症候群

30歳を超えたあたりから、いびきが出ていたり、舌が落ち込んで起きることもあったので、睡眠時無呼吸症候群はあるんじゃないかと思っていました。

実際、睡眠中に器具を付けて検査もしてみたんですが、結果は問題なし。

ただ、体感的にも症状はあるので、もしかしたら検査した日に、たまたま症状がなかったのかもしれませんね。

ナルコレプシー

ナルコレプシーという病気をご存じでしょうか?

過眠症のひとつで、日中に何度も強い眠気に襲われたり、突然寝落ちしてしまうという病気なんですが、これもちょっと疑いました。

でも、病院で詳しく検査はしていませんが、私の場合は日中に突然寝落ちするようなことはありませんでしたので、たぶん違うでしょう。

ADHDの症状によるもの?【可能性大】

原因はまだ不明だそうですが、ADHDには睡眠障害を伴う可能性があることがわかってきています。

ADHDの専門家の方の論文ではADHD患者のおよそ85%が、日中の眠気や、睡眠の質の悪化を訴えいるそう。

具体的な症状としては

  • 起床困難
  • 長時間睡眠
  • 日中の過度な眠気
  • 夜型の睡眠覚醒リズム

ADHDの中でも、特に不注意優勢型の人の方が睡眠の質が悪い傾向にあるそう。

子供の頃から症状が見られ、思春期以降に、特に症状が目立つようになるようです。

ちゃんと検査した訳ではないので、はっきりとはわかりませんが、私は可能性としてはこれが一番高いでしょうね。

症状がほとんど当てはまります。

もし、ADHDで眠気に悩んでいるなら、睡眠と発達障害の両方の病院を当たってみると良いかもしれません。

まとめ:現代なら睡眠薬に頼ってヨシ【お医者さんへの相談は必要】

これまでのベンゾジアゼピン系の薬だと、依存性などもあり、あまり多様する訳にもいかなかったでしょうが、ベルソムラをはじめとする「オレキシン拮抗剤」の薬であれば、依存性も少なく、継続して服用できます。

実際私も、お医者さんから継続して飲んでも問題がない説明を受けています。

なので、現代であれば睡眠薬に頼ってもいいんじゃないでしょうか?

私は約35年、眠れないことや、日中の眠気との戦いで生活の質を落としていましたが、ついに終止符を打つことができました。

もちろん薬の扱いは、病院の先生の指示に従ってくださいね。

さぁ、この記事を書いているのは夜なのですが、書きはじめる前に薬を服用しました。

徐々に眠気がきましたので、今回はここまでとしたいと思います。

この薬のおかげで、寝る直前までPCを見ていても問題なく眠れます。

時間を効率よく使えて幸せ…zzz。

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