ADHD当事者の仕事と給料を公開【稼いでいる人も紹介とその共通点】

オーくん

ADHDで仕事が上手くいかず職を転々としています。
給料は上がるどころか下がる一方で生活がシンドイ。
ADHDの他の人の給料ってどんなもんなんだろう?
ADHDでも稼いでいきたいけど、そんな人いますか?

今回はこんなお悩みにお答えしていきます。

本記事の内容

  • ADHD当事者のお仕事と給料を公開します
  • 障害者枠の仕事では食べていけません
  • ADHD(ぽい人も含め)でも稼いでいる人のご紹介
  • ADHDが稼ぐ方法は大きく2つ

この記事を書いている私は、ADHDを診断されている発達障害の当事者です。

ADHDを含め、発達障害を抱えている場合、仕事の水準や給料が思うように上がらず、悩んでいる方は多いかと思います。

こういった悩みから、他のADHDの人の給料事情や、仕事は何をしているのか?といったことは気になるところかと。

そこで今回は、恥ずかしながら私の給料を公開します。

まぁ別段大した給料じゃないですが、「こんな奴もいるんだな」という感じで、イチADHD当事者の実態として、参考にしてもらえればと思います。

ただすいません、さすがにリアルな数字を出す勇気がなかったので、おおよそどのくらいかをお伝えしていおります。

そして読者の中には、ADHDでも「給料を上げたい」「稼ぎたい」という方もいることでしょう。

かくいう私も、「お金大好き」「稼ぎたい願望」が強めです。

そこで、ADHDでも稼いでいる方もご紹介しつつ、こういった方の共通点からわかる、「ADHDでも稼げる仕事」についてもご紹介していきますよ。

それではいきましょう。

ADHD当事者のお仕事と給料を公開します

ADHD当事者である私の現在の仕事は、「機械設計補助・CADオペレーター」の正社員として働いています。

月の給料は大手企業の初任給くらいで、残業により結構変わります。

これに年2回のボーナスが乗っかってくる。

年収にすると、日本の平均年収のちょい下くらいでしょうか。

2018年の日本の平均年収は430万と言われているので、まぁおおよそわかるかと…。

正直、年齢を考えると「多くはない」ですが、「とりあえず普通に生活できるし、食ってはいける」といったところ。

CADオペレーターの仕事はADHDに向くのか?

結論から言えば、「CADオペレーター」という仕事はADHDに向きやすい仕事だと思います。

理由は、黙々とモデリングをしている時間が長いから。

ADHDには、臨機応変に対応したり、段取りを組み立てるといったことが苦手なことが多いです。

「CADオペレーター」の場合、決まっている目標(モデル)に対して、黙々と作業(モデリング)するだけなので、臨機応変さや段取りのスキルは、ちょっと弱くても大丈夫だったりします。

(たぶんこのあたりは、プログラマーという職種とも似通っているところがあるかもしれません。)

ただ注意点があり。

それは「CADオペレータ」に特化した職種であれば向きやすいということ。

というのも、CADオペレーターと言えど、実際には設計知識を要求されるCADオペレータの仕事も多数存在しているから。

この場合は、多くの専門知識や検討判断が必要だし、図面なども描くので、ADHDに不向きな臨機応変な対応や、ヌケモレ多発地帯に踏み込むことになります。

あまとうちゃん
私は後者の仕事なので、日々ADHDの特性との格闘です。

「じゃあ、CADオペレータだけの仕事がいいわ」となるかもですが、残念なお知らせとして、これだと給料も低くなるし、スキルも伸びづらい。

あとたぶん、仕事も見つかりづらいと思います。

やはりCADオペレータと言えど、設計知識のスキルアップがないと長期的には仕事は減っていくのは避けられないと言えるでしょう。

とはいえなんですが、その先の「機械設計者」としての仕事は難易度が高いとしても、入り口としての「CADオペレーター」という仕事は「黙々タイプのADHD」に向いている仕事なのはほぼ間違いないでしょう。

専門性のある仕事ですし、その人の”特性の出かた”によっては、設計者への道も拓ける可能性もあるので、将来性はある仕事だと思いますよ。

もし、仕事を変えることを検討しているなら、チャレンジしてみるのも悪くないかと。

また、ADHDの方の仕事の向き不向きについては、こちらの記事で詳しく書いていますので、参考にどうぞ。

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障害者枠の仕事では食べていけません

このブログでは何度か書いていますが、障害者枠での仕事は、たぶんやめておいた方がいいです。

理由は、こちらの通り。

  • 給料が安すぎる
  • 給料だけでは食っていけない
  • 履歴書に障害者枠での就労の実績が残る
  • その後の転職が難しくなる

そして厚生労働省の調査から出ている、平成30年度の障害者の平均給与額はこちらの通り。

障害者別の平均給与額

  • 身体障害者:20万4千円
  • 知的障害者:11万4千円
  • 精神障害者:12万2千円
  • 発達障害者:12万3千円

参照元:平成30年度障害者雇用実態調査結果

身体障害者以外は、極端に給料が少ないことがわかりますよね。

これは、「職業訓練」という意味合いから、最低賃金以下だったり、非正規雇用だったりするからですね。

私も実際に障害者向けの転職エージェントなどを利用したことがありましたが、求人を見ても、雇用形態はパート、アルバイト、契約社員などがほとんどで、正社員としての仕事は数える程しかなかったのを覚えています。

障害への配慮のため、仕事内容も限定されてスキルも身につかないし、将来にわたって昇給は見込めません。

実際、私が見た求人でも昇給は無い求人がほとんどでした。

障害への配慮があることは、喜ばしいことですが、同時に厳しい現実を突きつけられることでもあります。

こういった理由から、障害者枠で働くことはオススメしないのです。

ADHD(ぽい人も含め)で稼いでいる方のご紹介

すいません、ここで言う稼いでいる人の中には、「おそらく」という方も含まれます。

でも、活動内容や実績は、間違いなくホンモノだと思いますので、学べることは多いかと思いますよ。

あと、敬称をつけると変な感じなので、あえて呼び捨てで書かせて頂きますがご了承を。

借金玉

ADHD当事者であり、著書を2冊出版されています。

本職は営業をされているそうで、その傍ら、本執筆や多数のWEB媒体への記事の寄稿。

他にも公演や著名人との対談など、幅広く活躍されていますね。

現在は法人化されているようで、おそらく結構稼いでいらっしゃるはず。

とはいえ、最近まで借金の返済があったようですね^^;

私もよく、借金玉さんの本やWEB記事を読ませてもらっていますが、かなり自身の障害について分析を重ねられていて、学ぶことは多いと思いますよ。

ナカモトフウフ

夫婦でYoutuberをされていて、旦那さんがADHDであることを度々話されています。

 

本業は、夫婦でフォトスタジオを経営されていて、2019年10月の、この動画を配信されている時点での稼ぎはこんな感じだそう。

ナカモトフウフの稼ぎ

  • Youtube:月100万
  • フォトスタジオ:月30万

すいません、人の収入をここで話すのもどうかと思ったんですが、Youtubeで公開されてる話なので問題ないかな?と思って書いております。

あまとうちゃん
もしご本人から苦情があった場合は抹消しますので…。

とはいえ、なかなかの稼ぎで夢がありますよね。

そしてポイントは社長業、個人経営をされていること。

こういったの働き方で活躍されてるADHDの方は結構多い。

また「フォトスタジオ」という仕事も、いわゆる感性を売る仕事で、たぶんADHDの方には向きやすいお仕事ですよね。

小鳥遊

先に紹介した「借金玉」さんと同じく、本業を続けながら、書籍の出版やWEB媒体への寄稿などをされていますね。

ご本人はタスク管理を活用したことで、特性をカバーできるようになったそうで、タスク管理ツール「タスクペディア」なるものを開発されています。

具体的な稼ぎは定かではありませんが、たくさんの活動をされているので、「結構稼がれているのでは?」と勝手に推察しています。

ADHDで稼いでいる人の共通点2つ

先にご紹介したようにADHDであっても、活躍されたり、社会的に成功している方はたくさんいます。

ですが、ひとつ注意しておきたいのは、こういった本を出すとか、メディアに露出する人達は、ごく一部であることもまた事実です。

「じゃあそこを目指そう」と考えても再現性はそんなに高くないでしょう。

ですが、表には出てこなくても、しっかり稼ぎつつ、人生を楽しんでいる方は大勢いらっしゃいます。

というのも、この記事を書いている最中にちょうど良いお話がありました。

それがこちら。

ブロガー界でトップクラスの実績、知名度、稼ぎ、を誇るマナブさんが「ADHD向け」のお話をしていました。

マナブさんの周囲にはADHDな人が多いらしいですが、皆さんかなりのビジネススキルで稼いでいるそう。

たぶん目指すべきは”そこ”じゃないでしょうか?

そして、ここまでの話をまとめると、結論、ADHDで稼いでいる人に共通するポイントはこの2つかと。

  • 自由な働き方
  • ITやWebを活用している

つまり、「働き方の自由×効率化」がADHDのネガテイブな部分を目立たなくし、強みを活かす好循環の方程式になっているように思います。

もう少し深堀りして解説していきます。

自由な働き方

つまりこんな働き方をしている人ですね。

  • 社長業
  • フリーランス
  • 個人経営者

ご紹介した人達はこれらの働き方のどれかに入っているし、ADHD界隈を見ていると、稼いでいそうな人は、いずれもこういった働き方の人が多い。

たまに、投資家の方もいますが、こちらはあまり再現性は高くないと思うので、今回は省きましたが、お金に余裕があればチャレンジもアリかと思いますよ。

これらの仕事が合う理由としては、「自由な働き方」というところが大きいと思います。

会社員という働き方は、職種によって程度はあれど、会社や職場の決められたルールや正確性を求められるので、ADHDにとっては向かないことが多めです。

一方で、先に挙げたような働き方は、時間、場所、やり方のほとんどが自分で決められます。

つまり、「苦手なことは避けつつ自分の強みで戦える」から成果が出やすいと言えるんじゃないでしょうか。

ITやWebを活用している

なぜITやWebを活用することが、ADHDの人にとって稼ぎやすくなるのか?

それはこういつたメリットがあるから。

  • 苦手なことは外注できる
  • 間違えやすいことは仕組み化できる
  • ツールを使えば時短やタスク管理が簡単

そして、今だと活用できるIT関連サービスはたくさんありますよね。

たとえばこちら。

  • SNS
  • WEB記事
  • 時短・効率化ツール
  • クラウドワーク
  • ネットショップ

たぶん挙げれば、もっとあるでしょう。

ADHDのネガティブな面が解消されて、逆にポジティブな部分を前面に出しやすい構造が、何となく見えてきます。

昔は起業や経営者になろうと思ったら、大きなお金とリスクが必要で、ハードルが高かったですが、今はIT・Webサービスを活用すればほぼ無料で、副業からでも始めることができます。

ADHDで稼ぐならIT・Webで仕事をする

結論としては

IT・Web業界で仕事ができるようになること

たぶんこれが、ADHDの人が稼げる、再現性の高い方法だと思います。

その理由はこちら

  • 時間も場所もやり方も自由
  • 間違えても、ミスしても致命的じゃない
  • 好きなことなら没頭できて成果が上がりやすい
  • 身の周りに自由な思考の人が多くなる

IT・Web関連の仕事はADHDが苦手とされる、ヌケモレ、モノ忘れ、単調な作業など、多くの部分がそんなに問題にならない。

そして、この分野はまさにこれから伸びていく分野で、チャンスに恵まれやすいという好循環のループに乗り込むことができるでしょう。

そういう私も、このあたりを意識しつつ、行動しながらチャンスをうかがっております。

まとめ:ADHDで稼ぐならIT・Webでスキルを身につける

今回は「ADHDの人の仕事と給料事情」から、それらの人たちに共通する、「ADHDでも稼げる働き方」についてご紹介しました。

将来的に稼げるようになりたい、と感じている方の中には、いきなり「仕事を辞めて挑戦だ」となるかもですが、それだとだいぶリスクが大きすぎると思います。

まずは副業、もしくはITが好きなら、その分野への転職も悪くないのでは?と考えます。

というのも、現実は新しいことに挑戦すると何度も壁にぶち当たるし、人にもよりますが、成果が出るまで時間がかかる。

なぜそんなことが言えるのか?

それは、彼らのツイッターやYoutubeなどを見ていればわかります。

裏では膨大な行動量と改善を繰り返しているし、時には挫折しながら現在の成果に結びついているのはほぼ間違いありません。

道のりは長いことを受け入れつつ、長期目線でいきましょう。

そして、今できることからはじめてみてはいかがでしょうか?

今回はこれくらいにしておきます。

それではまた。

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